10月14日の日記

2006年10月14日 愚痴
特定の集団やモノに対する批判的な考察を主題とした本は数多く存在するが、
中には著者がそのモノを激しく嫌悪していることがありありと
感じ取れるものも稀にある。

もともと嫌いなものに対して、深く知ろうとも思わないし
理解しようという気も起きないのが普通だ。
しかし、良質の批判を展開しようと考えるなら
批判対象を十分に理解することが前提である。

気に食わないものに対して批判したい気持ちはあるが
対象が気に入らない、という時点で既に客観的で説得力のある
批判は困難であるということが批判という行為の難しさを示していると思う。

自分の気に入らないものに対しては、嫌いというだけで済ますのが
一番ではないだろうか。変に客観性を持たせようとして批判に
昇華させることで要らぬ論争の火種にならないとも限らない。
もちろん、著者にもお金を儲けるという意図があるだろうが
嫌いなものに物申せてお金も貰えて一石二鳥だと開きなおられたら
批判の対象にされた側はたまったものではない。

逆に自分の好きなものや自分が帰属意識を持つ集団に対しての
批判はそれの未来にも繋がることなので推奨されるべきことだと思う。

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