RPG慣れしてくると、それまでの流れから敵やボスの強さが
戦う前からだいだい推測できるようになる。
そうすると要領がよくなって、このくらいまでレベル上げすれば
問題なく進めることが出来るというのが感覚的に理解できるため
ゲームオーバーに陥る確率はかなり下がる。

誰だって全滅やゲームオーバーは避けたいし、時間の無駄だということで
急がば回れの精神できちんと準備を整えてから挑む、という気持ちは
分かるのだがゲームを楽しむという観点から見るといかがなものかと思う。

世間では、ゲームはリセットが利くから云々などと言われている。
確かにゲーム特有の単純化、数値化された思考プロセスを
現実世界に持ち込むというのは看過できない問題行為だ。
虚構と現実の混同とはそういう行為に対して言っているのだろう。

しかしゲームの中でゲーム的な思考に則って行動することは
何ら問題のない行為であり、大半の人はきちんと使い分けを実践している。

とは言え、ここで言う使い分けとは現実にゲームを持ち込まない
ということに留まるものであり、ゲームに現実を持ち込まないという点では
必ずしも同様であるとは言えそうにない。

ゲーム内では何度もやり直しが利くのだからもう少し無謀になっても
いいのではないだろうか。
無鉄砲な行為は現実世界ではリスクを伴うため躊躇してしまうが
ゲーム内では遥かに小さなリスクで済むため無謀さを楽しむ余裕がある。
現実で出来ないことが出来る、というのはゲームの重要な意義だ。

RPGの戦闘にはライバルとの戦いなどの見せ場を、
プレイヤーが戦いに関与することで盛り上げるという役割があるが
周到に準備した上で挑んで楽に勝ってしまっては
盛り上がるどころか興醒めですらある。

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