引き立て役について

2006年6月12日コラム

本来なら(主に)主人公の魅力や長所を一層際立たせるために用意される脇役だが、
このような概念は登場人物に限ったことではないように思う。

例えば、強力な特殊技能(以下技)や使い勝手のいい技を作るには
大して強くない技やコストパフォーマンスの悪い技がどうしても必要になる。
もし全ての技を強力にすれば難易度が下がるし対策として敵を
強くすれば強い技が普通の技になってしまう。

同じことは雑魚敵の強さや報酬、装備品などに対しても言える。
良好なバランスを維持する上で敵の強さと報酬、アイテムの値段と効果は
正比例させることが望ましいようにも思えるが、それだと
大きな破綻のない反面、退屈で驚きのない仕上がりになってしまう
可能性は否定できない。