泥棒について

2006年3月16日 コラム
他人の家のタンスやツボなどから見付けた物を平気で
自分の所持品に加えてしまうのはいかがなものか。

多くの人が一度はそんな疑問を持つのだろうし
現にCMのネタになったこともあるが、結局はゲームだからという
理由でスルーされている。

確かにゲーム内の事象を現実と照らし合わせると差異が
浮かび上がってくる、という事例を挙げたらキリがないが、
問題は冒頭のシステムがどのような意図をもって、あるいは
どのような必要性に基づいて採用されているのかが謎であるという点だ。

例えば、現実世界と照らし合わせれば民家に勝手に上がりこむこと
も同様に不自然だ。しかしこれには一般人の家の中を描写することで
集落が持つ生活感をプレイヤーに伝えやすくする、などの必要性に基づいている。

だが、民家の所有物を勝手に持ち出す行為にそのような
必要性を見出すことが出来るだろうか。
仮に出来たとしてもこのシステムが大きな弊害を依然として
孕んでいることに変わりはない。

例えば、ゲーム中でこのような行為が許されているがゆえに
現実において窃盗に対する罪悪感が薄れつつある、と主張されたとき、
確かにそれは若干、飛躍した推論ではあるが同時にその可能性を
完全に払拭することも難しくなるのではないだろうか。

こういった弊害を避けて、かつ発見の楽しみ等のメリットを
維持できる代替案はいくらでもある。

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